「プロポーズしたけど…やっぱナシで」は法律上マズい?

「マリッジブルー」なんて言葉もあるように、燃え盛った結婚への思いが一転して不安に変わることは珍しくありません。

「プロポーズしたけど…ごめんなさい!やっぱりなかったことに!」

状況が状況なら、こんな超弱気なシミュレーションをしたくもなります。口頭でプロポーズしただけなら婚約してなかったことにできるんじゃないでしょうか?

「アウト!プロポーズをして、これに承諾して貰えれば、これは立派な契約のひとつです。女友達にふざけて『結婚しよう』と言うなど、明らかに冗談と分かるものでなければ、プロポーズは将来結婚することの申込みです。この申込みに承諾があれば、婚姻の予約(婚約)が成立します。婚約も契約のひとつですから、破棄すると、慰謝料請求、その他損害賠償請求の対象になります」(あさみ法律事務所・浅見雄輔さん)

法律のプロ・弁護士さんからは、こんなご指摘をいただきました。実際、口約束、口頭でのやり取りがなくても慰謝料が認められたケース、つまり「プロポーズなしでも婚約は成立」とみなした判例も多いのだとか。も、もちろんボクらはそんな非道なことはしませんが、これまでどんなケースがアウトになったのか、興味本位で聞いてみてもいいでしょうか?

「同棲していて、当然性的な関係にもあった。さらに、親や友人にも紹介して、周囲に結婚間近だと認知されていた。このような状況について、プロポーズはなくとも婚約が成立していたとみなし、慰謝料が認められた判例はあります」(同)

事案によって上下するものの、裁判所に認められる慰謝料は70万~200万円程度が多いそう。さらに、結婚準備が進んで式場の予約費用などが発生した、男性が花嫁修業を望んだので女性が会社を退職した、こんな場合は、損害賠償請求の対象にもなるようです。

「もちろん、男女の機微は当事者にしか分からないことが多い、実に微妙な問題です。法律で簡単に白黒をつけられるものではありません。慰謝料が発生する婚約不履行の事案には、裁判官ならずとも『それはないでしょう』と憤るような不誠実さがあるものです。判例を読んでみてください」(同)

えー、どれどれ、『好意を寄せる原告の気持ちにつけ込んで、原告をもてあそんだ』『対応には誠実さのかけらもない』『結婚を望む女性にとっては貴重な時間を●年以上にわたって無意味に浪費させられた』

結婚を望む彼女の気持ちを知りつつ、その気もないのに付き合う。確かに、誰が見てもこれはアウトでしょう。「男子たるもの」と書くと少々古いかもしれませんが、プロポーズはもちろん、女性とのお付き合いにはしっかりと責任を持つ。いくつになってもそんなオトコでありたいものです。

取材協力・関連リンク

あさみ法律事務所
http://asami-law.com/

その他のプロポーズに関する注目記事

ニュース一覧ボタン

ゼクシィnetシリーズ