海外セレブの間ではジョーシキの婚前契約書とは?

海外セレブの間ではジョーシキの婚前契約書とは?

財産の取り扱いや離婚時の条件など、結婚生活における夫婦間の約束事を婚前に取り決める「婚前契約書」。海外では「プレナップ」とも呼ばれ、セレブの離婚時に話題にのぼることでもおなじみです。

たとえば2度の離婚を経験したトム・クルーズは、3度目の結婚相手ケイティ・ホームズとの間に次のような契約を締結したと言われています。

「11年以上結婚生活が続いた場合のみ、財産の半分を伴侶に分配する」
「(11年以下の場合は)結婚生活1年につき約300万ドルを受け渡す」

彼らの結婚生活は、結局5年で破綻。婚前契約に基づく協議の結果、トム・クルーズが愛娘の養育費を支払うことで決着したそうです。こうしたやり取りは日本ではあまり馴染みがないため、「離婚時の保険みたいで微妙」と感じる方も多いことでしょう。

しかし、アムール法律事務所の大渕愛子弁護士は、「『婚前契約について話し合わない?』と彼氏に言われたら、喜ぶ女性は多いと思います」といいます。

一緒になったら万事がうまくいく、と希望的観測で結婚生活を始めたものの、後悔する人が少なくないことから、事前に話し合うのはむしろ歓迎されるかもしれないと。とはいえ、婚約者と契約を交わすなんて、ちょっと抵抗ありますよね…。

「アメリカでは20%、フランスでは25%ものカップルが結んでいると言われています。契約書が堅苦しく感じるのなら、箇条書きの覚書でも構いません。『せっかく話し合ったんだから紙に残しておこうよ』くらいの軽い気持ちでいいんです」(大渕弁護士)

カジュアルなスタイルでもよいのであれば、もう少し前向きに考えられるかも。では、具体的にどんなことについて話し合うべきなのでしょう?

「お給料の使い方や管理の仕方、家事・育児の分担などは必須でしょうね。あとは、親族付き合いについて。たとえば『お正月休みは妻の実家で過ごす』とか『親の老後はお互いで面倒をみる』など、具体的に決めておくといいと思います。ただし、『お金の出し入れは妻が必要と考えたときだけ』や『いつも夫の指示に従う』のような、お互いを拘束するルールや、優劣関係を決める約束はオススメしません。あくまでも二人が円満な結婚生活を送るための“ルールブック”と考えてください」(同)

ちなみに、互いの財産の割り振りや子どもの権利に関することなど、利害が対立しやすい内容を扱う場合は、法的な見地から解決策を導き出したほうが良いため、弁護士や行政書士に相談して契約内容をつめたほうがいいとか。

また、法的効力のある契約書の体裁にするときも、正確な法律用語を使う必要があるため、専門家に相談するのが望ましいそうです。

「話し合いは1か月ほどかけて、お互いが納得いくまで行うのがいいですよ」と大渕弁護士。幸せな未来を目指すためと割り切って、皆さんも今のうちから婚前契約を検討してみてはいかがでしょうか。


取材協力・関連リンク

大渕愛子弁護士

アムール法律事務所代表弁護士/主な専門分野は離婚、DV、男女問題など。著書に『絶対に幸せな結婚をするための婚前契約書』がある。
http://www.amour-law.jp/

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